令和6年度は、一部会費を見直しさせて頂きました。近年はクラブ員も減少しており、会費収入のみで運営しているクラブ会計では、厳しい現状ですので、ご理解下さい。(数多くいるコーチ陣は無報酬で指導してくれております)

子供達が、各自の目標を持って継続して活動してくれる、クラブ運営を目指しています。

大会や記録会出場は、目的ではなく子供達が成長するための手段だと考え、色々な事に挑戦してもらいたいと考えて活動しております。

① 『トレーニング・栄養・休養』を経て、身体が「超回復」してゆく事の繰り返しで、子供達の運動能力は向上していきます。バランスのとれた食事や十分な睡眠を心がけて下さい。

② 時々で結構ですのでお子さんの練習している姿をみてあげて下さい。きっと頑張っている姿があるはずですので、それをまた褒めてあげて下さい。

③ 子供達の能力はいつ伸びるか分かりません。直ぐに結果が出なくても継続する事が大切です。大人が子供達の伸びしろに線を引いてはいけません。自分で満足したり、活動を止めた時点で成長は止まってしまいます。自分のできる事で良いので、続ける癖を付けてもらいたいと思っています。

④ 成長期ですので、練習を積んでゆくと、何処かに痛みが出たりする事があります。ちょっとした痛み、違和感があれば、保護者やクラブ指導者に言うようにしましょう。

★練習時の持ち物について★
①着替え(Tシャツやランパン等)(多少の雨でも外で練習する事もありますし、汗を沢山かく事もあります)は必ずしてもらいたいと思っています。
濡れた衣類が乾く時に熱を奪い、筋肉が冷えてしまう場合や、体が冷える事で体調を崩す事がありますので、濡れた衣類を着続ける事は良い事ではありません。

②給水用飲み物は、汗で失われた塩分、ミネラル等を補給する必要がありますので、スポーツドリンク(味が濃いようなら少し水で薄めてもOKです)が良いと思います。(お茶は好ましくありません。)

③練習後(30分以内)速やかにエネルギー等の補給をする事は非常に大切な事です。タンパク質・炭水化物・ビタミン等を補給する事が、トレーニング効果の向上には必要な事です。帰りの車中で、軽食(小さなおにぎり+果汁100%ジュース等)を食べたり、練習後、帰宅前にプロテイン系の飲み物を飲むのも良いと思われます。ちょっとした事の積み重ねで、大きなの力差になる事があります。
《練習後30分以内の栄養摂取の例》
「バナナと牛乳」「レモンの蜂蜜漬け」「おにぎりと果汁100%ジュース」「豆乳と菓子パン」「小さな幕の内弁当」

 

『発育・発達にあわせた少年期のスポーツ(遊び)』について  *著:尾原元副代表

●A.C.TOYAMAは陸上専門のクラブです。正直言って、活動時間が限られており、内容が走ることに偏らざるを得ない状況です。しかし、それだけでは子供達の運動能力を伸ばすには不十分なので、クラブでのトレーニング以外でも身体を使って遊んでほしいと思っています。

●家族でスポーツについて話す機会が多いとスポーツクラブに入っていなくても身体を動かす時間が長く体力テストの成績も良い傾向があります。

●幼少時に身体を使ってたくさん遊んでいると小学校進学後もスポーツ活動をよく行う傾向にあるそうです。また、学生時代に運動部に所属していると、その後の運動習慣につながり、大人になっても体力が高い傾向にあるそうです。例えスポーツ選手を目指していなくても、若い頃に運動部などで身体を鍛えておくと生涯にわたって高い体力を維持できると言われています。

●物事を理解するということは、静的な知識(紙に書いたような知識)の羅列が脳に入り、それを検索することではなく、身体(感覚能力、運動能力、情報処理能力の総合体)を通じた物事との関わり合い(多様な経験)があってはじめて出来ることであります。つまり、物事の意味を理解できるのは、身体があるからといっても過言ではありません。センスや運動神経は体験や記憶の組み合わせです。生まれつきではなく学べるものだと考えられています。子供たちには身体を使って色々経験してほしいと思っています。

●身体活動は、脳から身体にトップダウンで指令を発しているのではなく、種々の器官がリンクし、全身を一つのネットワークとして絶え間なく調節している。この調節のことをコーディネーション(=協調)と言います。

●小学生はまだ論理的な思考が未熟なので、理屈よりもいろいろな経験をすることが大事です。スポーツクラブでの活動だけでなく、親子で身体を使った遊びやスポーツをたくさん経験してほしいと思います。それがスポーツの成績アップにもつながると考えられています。